世界史に興味はあるけれど、何から手をつけたらいいかわからない人のためのレビュー
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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 世界の一体化というと、通常15世紀後半からの、コロンブスに代表される西ヨーロッパ主体の海からの交流圏の拡大を指すことが多いですが、 よく、チンギス・ハーンをはじめとするモンゴル軍は残虐だったといわれますが、彼らは意識的にそういうイメージを広めることにより、犠牲者を最小限に食い止めようしていたらしいことや、 東西をつなぐスーパーハイウェイを実現し、世界規模の交流と繁栄をもたらすかにみえたモンゴル帝国ですが、 まだまだ、モンゴル帝国の研究は進んでません。 杉山正明『モンゴル帝国と長いその後 (興亡の世界史)』 PR 前書きにあたる「読者へ」の最後の部分、 天才の後を継いだ天才でない人物が、どうやって、天才が到達できなかった目標に達せたのか。それを、これから物語ってみたい。これで、もう、ぐっときました。
ここでの天才とは、カエサルのことなのですが、カエサルの後を継いだアウグストゥスは、カエサルとは全く違うタイプの人物です。 彼は共和政にすべてを戻して共和派の人々を熱狂させながら、その実、あとから振り返ればその時に帝政が始まったとしかいいようがないような政治を、用意周到にすすめていきます。 それは、独裁とも言える強力なリーダーシップを発揮しながら、アテネの民主政全盛を築き上げたペリクレスにも通ずるものがあります。 ただ、アウグストゥスは弁論はさしてうまくなく、戦争ははっきり言ってヘタなのですし、家庭はうまくいかず心底悩めるお父さんになっているのですが、その「持続する意志」はただただ感嘆する以外にないでしょう。 塩野七生『ローマ人の物語〈6〉― パクス・ロマーナ』 文庫本もあります:塩野七生『ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)』 |
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